ドアパネル型、ドア面材型について

ビルトイン食洗機のドアの種類には、メーカーによっての呼び方の違いはありますが、大きく分けるとドアパネル型とドア面材型の２種類があります。

ドアパネル型

システムキッチンのドアと近い色のドアパネルをはめ込むことができるタイプです。ドアパネルを取り付けなくてもご使用になれるよう、ドア前面が化粧仕上げになっています。ドアパネルを取り付けない場合は、グレーなど商品によって決まった色になります。 また、扉の四辺にドアパネルを取付ける為の枠があるのが特徴となります。

ドア面材型

システムキッチンの面材と同色・同素材のドア面材をはめ込むことを前提にしたタイプです。ドア面材が左右のキャビネットの扉と同じ色や質感になるため、キッチン全体の統一感が増します。なお、ドア面材取付け前提の機種ですので、ドア面材を取り付けないとご使用にはなれません。 ドアパネル型と違って扉の四辺に枠がないため、より自然で統一感のある仕上がりとなります。

ドア面材の再利用はできる？できない？

ビルトイン食洗機の買い替えの時によくあるご要望として、ドア面材型のビルトイン食洗機を使用していた場合に、システムキッチンのデザインを統一するために、新しい食洗機にドア面材だけは従来のドア面材を再利用できないか、というものがあります。

しかし、ドア面材はその時期に発売されている食洗機、システムキッチンに合わせた設計になっていることが多く、古いビルトイン食洗機を最新のビルトイン食洗機に買い替える場合、ドア面材の設計や規格が変わったため再利用ができないケースがほとんどです。また、メーカーによってはドア面材はシステムキッチン購入時でないと購入できないこともあります。

新築時や、築浅での買い替えならばドア面材型の選択も可能かとは思いますが、古いビルトイン食洗器を買い替える場合は、ほとんどの場合でドアパネル型を選択していただくことになりますのでご注意ください。

深型（ディープタイプ）と浅型（ミドルタイプ）について

もっとも多く流通しているスライドオープンタイプのビルトイン食洗機には「深型（ディープタイプ）」と「浅型（ミドルタイプ）」の2種類があります。

深型（ディープタイプ）の特徴

容量が多い

メーカーや機種によって多少の違いはありますが、深型（ディープタイプ）は浅型（ミドルタイプ）の約1.5倍の容量があります。パナソニック製品を例に挙げると、深型（ディープタイプ）で約60L（約6人分）、浅型（ミドルタイプ）で約40L（約5人分）となっています。容量が多くなると、食器の出し入れがラクになるのはもちろん、鍋やフライパンといった大型の調理器具も、深型なら余裕をもって入れられます。

設置費用が高い

深型（ディープタイプ）は容量が大きい分、浅型（ミドルタイプ）よりも本体価格が高くなります。また、ランニングコストに関しても容量が大きい分わずかですが高くなります。

収納スペースが減る

深型（ディープタイプ）は高さがあるため、ほとんどの機種で食洗機の下を収納スペースにできません。そのためキッチン全体の収納スペースが減ってしまいます。特に、浅型（ミドルタイプ）から深型（ディープタイプ）への交換の場合、それまで使用していたビルトイン食洗機下の収納も撤去する必要があるのでご注意ください。

浅型（ミドルタイプ）の特徴

設置費用が安い

浅型（ミドルタイプ）は容量が小さい分、深型（ディープタイプ）よりも本体価格が安くなります。また、ランニングコストに関しても容量が小さい分わずかですが安くなります。

収納スペースが作れる

浅型（ミドルタイプ）は食器カゴが浅いため、食洗機の下に専用のキャビネットを設置して収納スペースを設けられます。キッチンが狭くて少しでも収納スペースを確保したいという場合には大きなメリットになります。

まとめ

今回は、ビルトイン食洗機の買い替え時に注意すべきポイントとして、ドアパネル型、ドア面材型についてと、深型（ディープタイプ）と浅型（ミドルタイプ）についてのお話をしました。どちらも、新しい製品を選択するにあたり、よく問い合わせを受けることが多い話題です。

ビルトイン食洗機の買い替えは、家計にとって大きな投資ですが、適切な選択をすることで、長期的には大きなメリットを享受できます。エネルギー効率の高いモデルを選ぶことで、光熱費の削減や環境保護に貢献できます。自分のライフスタイルやキッチン環境に最適な製品を選びましょう。長く使える信頼性の高い食洗機を導入することで、毎日の家事がより快適で効率的になることを願っています。